新築分譲マンションの購入
マンションに関する確認事項
マンションの契約書には、専有部分、法定共用部分、規約共用部分などマンションに特有な用語が使用されます。これらの用語の意味を理解し、マンションの売買契約を締結するときには、不動産売買一般に共通するチェック事項の他に、以下のようなことを確認することが必要です。
・専有部分の範囲 ・床面積の算出方法 ・分譲後の敷地利用権の種類
・持ち分の計算方法 ・敷地の利用権の内容 ・エレベーターなどの付属施設
・公園、植栽などの付属施設
規約・専用使用権
●規約
本来、規約はマンション購入者が登記手続きを済ませて、区分所有者となってから集会を開いて意見を出し合い、その決議で作られるものです。ですが、規約の原案は売買契約の時点で作成されているため、契約に際してその内容を検討することが大切です。
●専用使用権
マンションの屋上や外壁に特定企業の広告塔や公告板が設置されたり、1階の区分所有者が専有部分と隣接する敷地を専用の庭にすることもあります。
本来は共用部分や共有部分に当たる部分の専用使用権を、特定の区分所有者や第三者に認める条項が契約書に記載されることがあります。こういった契約条項は、判例上有効とされます。
契約のときには、この専用使用権の承認条項があるかどうかを調べましょう。ある場合は、設定する理由、対価の帰属、その権利が及ぶ範囲などについて、売主である業者からよく説明してもらって、納得してから契約を締結しなければいけません。