土地の価格
実勢価格と公的価格
土地の価格を客観的かつ合理的に、算定することは大変困難です。適正価格かどうかを判断する参考として、時価、公示価格、路線価、基準地価などのいろんな価格がどういうものかを調べておきましょう。
●時価
いわゆる実勢価格のことです。その土地の、その時点における相場に従った価格ということになります。時価調査の方法としては、不動産鑑定士に鑑定してもらうこともできますが、不動産情報誌や新聞の折込広告なども参考になります。
もちろん、購入予定地域の似通った物件でなければ参考にはなりません。また、購入予定地域の業者に聞いてみるのも有効です。
●公示価格
国土庁に設置されている土地鑑定委員会が、都市計画区域内の標準地について正常な価格を設定するもので、毎年1回、1月1日現在の標準地における単位面積当たりの価格が4月1日付の官報に公示されます。
土地取引は、公示価格を指標とするよう努めなければいけないとされていますが、拘束力はなく、実勢価格とはズレがあると言われています。
●路線価
相続税や贈与税を算定するため、課税の対象となる財産の評価方法として国税庁が定める価格です。路線価は、税務署に備えられている路線価図や評価倍率表により知ることができます。
●基準地価
都道府県知事が毎年1回公表する標準地の正常な価格で、一般の土地取引の指標となります。毎年7月1日現在の価格が9月20日に各都道府県の公報で公告されます。市町村役場に備えてありますから、いつでも閲覧できます。